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間伐を体験

コラム

 奈良県吉野の山林で間伐を体験させていただきました。初めてチェーンソーの操作をして、大変楽しかったです。もやい結びも練習しました。

林業とは・・・

・木の材料を作るための原木を作る
・原木市場で競りにかけて出荷する


基本的には以上の仕事です。

しかし、現在では林業を辞めてしまう方が多くなり、植林された木々が手入れされていない森が多くあるのが現状です。

間伐の必要性

 一旦植林された森の木々が手入れされないと、木が伸び放題になり、地面に光が入りにくくなります。そうなると雨の緩衝材である下草が生えにくくなり、土壌の養分が流されてしまいます。土壌菌が減り土は痩せ、木は根をしっかりと張ることができず細くなり、最後には枯れてしまいます。木が枯れると土砂災害が起こりやすくなり、中古物件でも後ろが山の場合は敬遠される要因となっているようです。

 下草が生えなくなると、糧を失った動物たちは当然町まで降りてくるようになります。畑で育てている野菜や稲などが被害に遭うことがここ数年で急増しています。私自身は幸い今年も大きな被害はありませんでしたが、周りの人からよく聞くようになりました。

 さらにこの山の状態は水が行き着く海にまで影響し、生態系が変わり、漁獲量が減っている原因となっています。環境について山の状態を見ることは農業よりもわかりやすいとのことでした。

 林業は50年先の世代のための仕事です。今ある木材は先祖が大切に育ててくれたものです。今私たちが次世代のためにできることは太陽と地球のもと、山、土、木、作物、動物、ヒト、水、川、海、風をいかに循環させて残すことができるか問われている大切な時期なのかもしれません。

間伐のやり方

 まずは下草を刈っていきます。以前刈られた後の切り株があったり、ツルがあったり、笹がたくさん生えているので集中して歩かないと足を取られてしまいます。

今回はノコギリと斧(よき)を使いました。

側面に入っている線は樵(きこり)の作業を見守る山の神様への信仰の産物で、四本の線は「ヨキ」で「四気」「四大」を表しています。   

四気=太陽・土・水・空気…木を育てる気のこと。
四大=地・水・火・風

三本の線は「ミキ」で「神酒」を表し、また御神酒、米、塩を表すとも言われています。

大きな下草と笹などを刈りました。お茶の木などは残してあります。

 隣との葉が重ならないように切る木を選択していきます。細い木、枯れている木などを選び、まずは輪っかを作ったロープを幹の上の方へ上げていきます。この作業が非常に難しい。理論はわかっているけど高く上げたい、一旦上がると落としたくないという欲望でなかなかうまくいきません。

 印を入れた部分にチェーンソーで切り込みを入れていきます。万が一歯が体に当たる場合もあるので歯が入らない装具を付けさせていただいています。腰を入れないとなかなか難しい作業でした。

 倒す方へ半円状に切り込み、逆側は少し上を切り込みます。そしてある程度切り込みを入れると、ロープで引っ張って倒していきます。滑車を使って倒れてこない方向から引っ張ります。
 木やツルがが引っかかってなかなか倒れない時もあるので7人くらいで綱引き。これが大変でしたが、倒れると拍手喝采でした。

倒れた木は斧で枝打ちをして、チェーン層で玉切りにします。その後、薪割りをしました。
これがなかなか難しいのです。腰を入れて一気に振り落とすとうまくいきました。

土に触れ、そこからいただく

 作物を作る第1次産業の前の環境を整える0次産業。ほとんど注目されていない世界ですが、現在の大量生産と消費の社会システム、過疎化による人工林や耕作地の放棄、化学肥料や農薬で疲弊している土、食べ物に困る野生の動物たち、その影響を知らず知らず受けているヒトたち。

 戦前は結核が主な死因でしたが衛生面の改善でほぼなくなりました。現在の死亡率の50%は癌だと言われ、中でも大腸癌が多いそうです。その原因は腸内細菌の状態だと(株)ちきゅうのうたげ代表の佐東祐丞さんが話されていました。現在の日本の医療ではなかなか癌を治すことができません。しかし、10年先を行くと言われているヨーロッパの癌治療ではまず裸足で土壌菌を踏ませるそうです。裸足で土を踏むことによって5〜10倍腸内環境が変わるので、まず腸内環境を整えて免疫を上げてから治療するそうです。しかし、その前に体にいれる食の質が非常に大切だと佐東さんは話されており、私自身もそう感じています。

21’50″〜佐東さんのお話があります

微生物を入れる

 現在、菌ちゃん農法で畑に畝を作りながら、糸状菌が増えていくように願っていますが、粘土化した土を元のふかふかな状態にするにはまだまだ時間がかかりそうです。そこで実際に畑の土を見させてもらった森川放牧畜産で使われている「祈土(いのち)」を試しています。庭に直接撒いたりもしています。能登で実践されている方によると、稲刈り前に田んぼに土を入れたところ、周りの方々の稲は台風による強風で倒れてしまいましたが、この方の稲は倒れなかったそうです。来年度はうちの田んぼでも使ってみます。

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